真空乳化装置：ダブル・トリプル撹拌型

みづほ工業株式会社

第1章　1.12 撹拌・乳化 複合的撹拌羽根

【概要と原理】

• 密閉且つ真空下で撹拌・乳化が行えますので、気泡の混入や気化による配合量の変化を防ぐことができます。
• 高速高せん断ミキサーによる微粒子化と低速の掻取ミキサーにより槽内全体を流動させ、スムーズな冷却が行えます。
• ダブル撹拌型は、ホモミキサーと掻取ミキサーを装備したタイプです。トリプル型は、中央の邪魔板がパドルミキサーとして回転します。

【装置の特徴】

1. 半固形製剤の製造において一般的に使用される撹拌形状です。
2. 掻取ミキサーは、油相成分が凝固して増粘する乳化物の冷却工程で、槽内壁の伝熱境膜を掻き取るためにテフロン製のスクレパーを装備しています。
3. スクレパーは掻取ミキサー全周に装着されているため、常温固体のワックスを含む製品など、冷却工程において高せん断力を与えたくない製品に最適です。

【仕　様】

1. 処理量：0.5～10,000L
2. ホモミキサー回転数例：1,000～10,000 min-1（研究用） 350～3,500 min-1（生産用）
3. 掻取ミキサー回転数例：25～250 min-1（研究用） 10～100 min-1（生産用）スクレパーはテフロン製とNBR製を選択できます。
4. パドルミキサー回転数例：25～250 min-1（研究用） 10～100 min-1（生産用）